- 日記20201023 October 23, 2020
勤務先が大きなオフィスビルの一角にあるし、最寄り駅が一つしかないから、必然的に通勤時間の駅は混んでいる。地下鉄駅から地上へと出ていくときの細いエレベーターに並ぶ人たち、群れをなすようにして橋を渡り、オフィスビルに吸い込まれていく人たち。ぼくもまたその一人であり、どうしたってぼくは類的存在でしかないのだ、ということをよく考えさせられる。ぼくはそのことを深く悲しんでいる。
- 日記20201010 October 10, 2020
やっていた仕事が終わらなくてしばし延長線となってしまう。調べていたことがなかなか明らかにならないだけで、疲弊するほどのことではないのだけれど、結局真相にたどり着くこともなく、まったく展望のない小山を登ったときのような釈然としない気持ちだけが残る。
- たった一つとして冴えたやり方なんてない September 23, 2020
あわただしく連休。
- 日記20200831 August 31, 2020
仕事を終え、職場のビルを出たところで、風の意外なつめたさを知る。八月の終わりを感じるにはお誂え向き、しかし今年はまだ台風も夕立も浴びていない。夏の空気というものをいちばん感じるのは、照る日の力強さやうだるような暑さでもなくて、ただ暴力的に降り注ぐ雨を浴びるときなのかもしれない。
- 道端に座り込むこと July 19, 2020
都市的な空間に出た。街から人の姿が消えていたのはもう昔々のこと。今日の街には人の姿が溢れていて、まるで大昔に戻ったみたいだった。それでも見なくなった姿というのもあるな、とふと気づく。路石に、道端に、座り込んでいる人々の姿だ。
- 遺失物 July 17, 2020
浪人生だったころ住んでいたのは地方のある町であり、その町はお世辞にも栄えているとは言えなかった。大手の予備校なんてものもあるわけなくて、ぼくは片道1時間強のあいだ高速バスに揺られながら隣県の中核都市にある予備校に通っていた。浪人生の時間割はぎゅうぎゅうづめに埋まるようなものでもなく、授業が終われば街を歩き回っていた。
- 日記 20200510 May 10, 2020
雨の予報だった。昼前に起きてみると太陽が顔を出している。空気は湿り気を帯びたままで、気温は上がっていく。半袖で曖昧な午後を過ごす。
- 日記 April 8, 2020
4/6(Mon.)
- ガウデアムス April 6, 2020
就職する。働き始める。コロナウイルス関連の対応で延びていたのだけれど、いよいよ月曜日に初めての出社となる。とはいっても、最小限の手続きが行われるだけで、次の日からはリモートでの研修が始まる予定だ。入社式は五月に延期された。どれくらい僕は「儀式」的なものを欲しているのか、それはわからないけれど、稀なかたちで延長された春休みがいざ終わるというとき、なおさら区切りのつかない気分は残る。
- 砂漠の果て、海のほとり――千種創一『砂丘律』についての試論 December 31, 2019
<em>Die Welt ist fort, ich muß dich tragen.</em>